またまた前回・前々回に引き続き、地震の時についてのご紹介です。
前々回でエコキュート編、前回ガス給湯器編でお伝えしてきましたので、今回は石油給湯器編です。
地震のあと、給湯器は「見た目に異常がなくても」トラブルが起きやすい設備です。
特に石油給湯器は、灯油タンク・配管・本体が分かれて設置されているため、揺れの影響を受けやすい特徴があります。
この記事では、地震後に石油給湯器で起こりやすい不具合と、使用前に必ず確認しておきたいポイントを分かりやすく解説します。

■ 地震のあとに多い石油給湯器の不具合
● 1|灯油配管のズレ・エア噛み
地震の揺れで灯油配管がわずかにズレると、配管内に空気が入り「エア噛み」状態になります。
この状態では、点火しない・途中で火が消えるといった症状が発生します。
● 2|灯油タンクの傾き・残量誤認
タンクが傾くことで、実際には灯油が残っていても「空」と誤認されることがあります。
特に屋外タンクは、地震後に基礎ブロックがズレているケースも多く注意が必要です。
● 3|安全装置の作動による停止
強い揺れを感知すると、地震感知装置や不完全燃焼防止装置が作動し、給湯器が停止します。
リセット操作が必要な場合もあります。
■ 地震後に必ず確認しておきたいポイント
● 1|灯油漏れ・臭いがないか
タンク周辺や配管接続部に、灯油の臭い・シミがないか確認してください。
少量でも漏れがある場合は、使用を中止し点検が必要です。
● 2|給湯器本体の傾き・ズレ
本体が傾いていると、燃焼不良や異音の原因になります。
● 3|リモコン表示・エラー
エラーコードが出ている場合、内部安全装置が作動しているサインです。
■ セミ貯湯式・直圧式それぞれの注意点
● セミ貯湯式
内部タンクが揺れることで、お湯の温度が安定しない・湯量が減る症状が出やすくなります。
● 直圧式
配管ズレの影響を受けやすく、点火不良・途中停止が起こりやすい傾向があります。
■ 使用10年以上の石油給湯器は要注意
地震をきっかけに寿命が一気に表面化することがあります。
・点火までに時間がかかる
・異音がする
・黒煙が出る
・頻繁に停止する
これらは早めの点検・交換検討サインです。
■ 地震後は「使えるうち」の点検が重要
石油給湯器は、ある日突然まったく使えなくなるケースが少なくありません。
特に冬場は灯油使用量が増えるため、早めの確認がトラブル防止につながります。
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